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私がLoopwheelsを使う理由

私は普段乗りの車椅子にLoopwheelsの25インチホイールにCarbolife社のGekkoハンドリムを付けて使用しています。色はオレンジでなかなかポップでいい感じなんです。

Loopwheelsのホイールは、サスペンションホイールというだけあって、ホイールのスポーク部分がカーボンの板バネになっていて衝撃や振動を吸収してくれます。

普段使っているLoopwheelsオレンジ、withGekko

私は、胸髄の7番を骨折してみぞおち付近から下が麻痺してしまった脊損なのですが、みぞおちの下付近に強い慢性あ疼痛があります。痛みが強いときには、身体を動かさなくても常時痛みがあり、Tシャツが触れたり、シャワーがあたるだけでも強い痛みを感じます。

なので、車や車椅子に乗って身体に振動や衝撃が加わると、それだけでイテテテテテとなってしまうこともあるのです。車いす生活になって初めてわかりましたが、地面や路面からの振動はダイレクトに身体に伝わり、とても不快に感じます。車椅子は高圧のタイヤを付けて少しでも抵抗を減らそうとしているので、なおさらです。

そんなときに、Loopwheelsを見つけ、少しでも振動をカットしてくれるなら、という理由で使い始めました。

使う前はボヨンボヨンしてる乗り心地をイメージしていましたが、実際はかなりしっかりした乗り心地でした。なので重心が多少ずれても、車椅子が傾いてしまうという事はありませんし、グラグラ感はありません。

その分、イメージよりもハードな乗り心地ですが、細かい凸凹はちゃんと吸収してくれるので、滑らかに進んでいくという感想です。

荒い路面やブロック状の舗装などで伝わる嫌な振動、段差や点字ブロックの衝撃も緩和されます。

おかげさまで、身体に伝わり痛みとなって感じる振動は大分緩和されました。

ここまでホイールは変形しません。イメージですね、あくまでも・・

しかし、Loopwheelsにするデメリットももちろんあります。ちと重いのです。これは、25インチにサイズアップしたこと、ハンドリムが太くなったこと、シュワルベマラソンプラスタイヤというヘビー級のタイヤになったこと、と3重の重みが一気に増えたので体感的にずしっときたのです。

車に積み込む際は、重みを感じます。幸い私は車への積み込みは、運転席の後ろのスライドドアを開けてタイヤを転がしながら載せるので、車椅子を完全に持ち上げることはありません。なので、車への積み込みはちょっと重さを感じるようになったという程度で済みました。

メーカーでも重さのことはだいぶユーザーから言われているようで、問い合わせると構造上ある程度の重さはしょうがないとのこと、まあそりゃそうだよね。次期モデルはもう少し軽くするために努力しているそうです。

メーカーが逆に曰く、バネにためれられたパワーによって、こぐ力のサポートになっているんですよと。たしかにこいだ際の軸にかかるトルクはバネが吸収して、その後解放するのでそれがこぐ力にプラスされてパワーが増すそうな。

Customer review でも、「なんて楽なんだ!」「これは一度使ったらやめられない」なんてバネのパワーを絶賛している外人さんが沢山。

私の感想は、まあ、いわれてみれば・・というのが正直なところですかね。よくわかりません。もっとパワーがある人なら分かるのかもしれません。

それよりも、乗り心地が良くなったおかげで、空気圧をタイヤ規定値いっぱいの10BAR近く入れてもゴツゴツ感がありません。前は、とてもじゃないけど空気圧を高くすると不快な衝撃が来るので高圧に入れられませんでした。

高圧にタイヤを設定できるので、転がり抵抗が少なくなり、体感的にこぎ味がずっと軽くなりました。

持ち上げない限り重みのマイナスは感じませんし、すーっと滑らかな乗り心地は病み付きになります。

Loopwheelsのロゴがかっこいいと思う このバネにパワーを貯める! らしい

それよりも、オプションでつけたCarbolifeのGekkoハンドリムがいい!ただお値段もそれなり!

正直標準ハンドリムよりデカいので、重量もさらにプラスされているのですが、しっかり握れてこぎやすい!

今まで力をかける時はタイヤを併せて持ったり、タイヤをこするようにこいでいたので、手が真っ黒になったりべちゃべちゃになったりしていましたが、ハンドリムだけでしっかりこげるようになりました。硬質のゴムが埋め込まれているので、グリップは抜群で、下り坂もいい具合に滑って止まりたい時に止まれます。指が引っ掛かって痛い思いをすることもなくなりました。

キャスター上げの走行も操作しやすく、キャスター上げ上手くなったか?と思うほど。実際普通のハンドリムのホイールに替えると、滑りの多さ、細かい操作のしにくさ、タイヤを触らなければならない、などのストレスを感じます。やっぱりハンドリムって大切なんだなー。

ハンドリムのこぎやすさのおかげか、Loopwheelsのバネのおかげか、はたまたシュワルベマラソンプラスタイヤがいいのかわかりませんが、結果、登り坂がこぎやすくなり、下りも快適に降りられ、更に振動を吸収してくれて、何とも言えない乗り心地を提供してくれるホイールなのです。なので、車に積み込むときは、ちと重いがそれは我慢しても手放せないホイールとなりました。

Carbolife社のGekkoハンドリム、残念ながらCarbonではなくアルミ製。だが使い心地はGood!

色が違って見える所に硬質ゴムが埋め込まれている

あと、色とデザインも目を引くものになっていて、カッコイイ?から乗ってます。車椅子がちょっと楽しそうな乗り物に見える所がとてもいい。これ重要ですよね。暗く辛い乗り物というイメージを何とかして払拭したいですよね。気持ちだけでも明るくいきましょうよ。身体痛いんですけどね。

カラーのラインナップは素晴らしい!車椅子のイメージはガラリと変わる!ブラックもあるよ

自分の目指す車椅子ライフをイメージするとき、このホイールは私のイメージにピッタリでした。

こんなカラフルなホイールを履いた車椅子が街を行きかうのを想像すると、車いすのイメージも随分明るくなるのではないかと思います。

実際、人目をかなりひきます。よく、面白いホイールですねと話しかけられます。渋くまとめたい方は、ブラックをお勧めします。ブラックもロゴカラーが沢山あるので、目立つ色も沢山ありますけどね。

このような色合いの製品を車いす用に作ってくれるメーカーは、海外にしか見られないので残念ですね。

海外のメーカーの物は、デザインも機能も本気で作っていることが伝わり、嬉しいです。日本のメーカーにも、機能、デザインを本気で突き詰めて欲しいと思います。どっちつかず、万人向けというのが、私の日本製品のイメージです。みんなが使えるものって、結局はつまらないものになってしまいます。

車いすユーザーも自分のスタイルに合わせて製品を選ぶ時代です。

ぜひ皆さんも自分スタイルの車いすをつくって、車いすライフを楽しんでください。


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